~ 木の基礎知識 ~
【種類】針葉樹と広葉樹の違いとは何か?
建築に使用する樹木は、尖った葉を持つ、針葉樹と、幅の広い葉を持った広葉樹に大別することが出来ます。
針葉樹は、木目が真っ直ぐ通っていて大板が取り易く、加工も容易で軽いという長所があり、主に構造材として使用されます。
ヒノキ・スギ・ヒバ・マツなどが国産針葉樹(※1)の代表的なものです。
広葉樹は硬く加工が難しい反面、針葉樹よりも木目の美しさに優れている為、主に内装仕上げ材や家具などに使われています。
広葉樹の代表的なものには、ケヤキ・ブナ・ナラ・クリなどがあります。
(※1)
海外から輸入される「輸入材」もあります。針葉樹は主に北米から輸入され、ベイマツ・ベイスギ・スプルースなどが代表的です。
広葉樹は主に南洋材が多く、ラワン・チーク・マホガニーなどが有名です。
【成長1】どうして木には年輪が出来るのか?
一般的に木は、幹と枝と葉、そして根から成り立っています。
根から水分と栄養素を吸い上げ、葉で太陽光線を受けて光合成を行って糖分をつくり、細胞を増やしながら少しづつ成長していきます。
材木としては主に使用されるのは、樹皮で覆われた幹の内側にある木部と呼ばれる部分です。
樹皮と木部の間には、形成層という薄い組織があり、ここは木の細胞の生産を一手に引き受けている大切な部分です。
形成層における木の生長は、春から盛んになり、秋になるとほとんど行われません。
この季節による成長率の差が年輪を生じさせるわけで年輪の数を数えれば、その気のおおよその年齢がわかるのです。
【成長2】中心部と周辺部で異なる木材の性質
スギの幹を輪切りにして見ましょう。
すると、中心部が赤っぽく、周辺部が白くなっているのが分かります。
周辺部の白い部分が、栄養物を蓄える機能を持つ柔細胞が活動し、水分と栄養素の多い辺材です。
中心の赤っぽい部分は、細胞がすでに死んで硬くなっていて、心材と呼ばれています。
心材には心材物質と呼ばれるものが沈着しています。
心材物質には木を腐食させる菌などから木を守る効果があるのです。
つまり、心材は腐りにくく無視がつきにくいという性質を持っていて、一方の辺材は水分が多いことから、変色や腐食を招きやすいということになります。このことは、木材として、使用する際に重要なポイントになってきます。
【木取り】柾木と板目の違いはどうしてできるのか?
木材用の樹木は、ある年数が経つと伐採され、枝が払われ、樹皮を剥がされて、一定の長さの丸太となって生まれ変わります。
丸太から板や角材を切り出す計画のことを木取りと呼びますが、幹の状態や曲がり具合などを見極めなければならない為、かなりの熟練を要する仕事であると言われています。
木材には、一本の丸太をどう切るかによって、様々な木目(木理)が現れます。まず、丸太を輪切りにした面。これを木口と呼び、表面には幾重にも輪になった年輪が現れます。
木の繊維を分断しているわけで、肌触りは荒く、水分もしみ込みやすく、接着や釘打ちにも向きません。次に、年輪に対して垂直に、縦に割るとどうでしょう。真っ直ぐな縦縞の木目が現れます。これが、柾目、または正柾目と呼ばれるものです。
中でも、四方が柾目になっている角材は四方柾と呼ばれ、高級品とされています。
一方、年輪の接線方向に切ることによって、山形や等高線のような不規則な木目があらわれたものは板目と呼ばれます。
柾目の板と、板目の板を比較すると、柾目板の方が割れが出にくく、狂いにくいのに対して、板目板は反りや縮みが起きやすいという特徴があります。
この他にも、年輪に対して鈍角切り出し、一部に板目が生じた追柾や、樹心に近い部分で取ることで、板の両側が柾目で真ん中が板目になった中板目などがあり、
用途によって使い分けられてます。
《柾目板》 《板目板》
【変形】木材は ”暴れる” 素材なのです。
一枚の板には、実は、ちゃんと表と裏があります。
周辺部に向いているほうが木表、樹心側が木裏と呼ばれています。
板目板には、「乾燥してくると木表を凹にして反り返る」というクセがあります。
柾目板の場合は、どちらかに反るということはなく、全体に収縮する程度の変形しか起こしません。
また、木材は水水量が多いと、伸縮幅が大きくなる為、建材にには乾燥させた木材を使用するのですが、この乾燥材にしても空気中の湿度の変化によって膨張収縮が起き、反りや変形などが生じてきます。
製材された角材の場合、その収縮率は異なります。
一般的には、繊維方向の収縮率がもっとも少なく、次いで年輪を中心とした放射方向です。接線方向の収縮率は、もっとも大きくなります。
前もって予見できる木材の変形や狂いを計算に入れた上で、適材適所の材料配置を行うことが、熟練した技術者の条件とも言えるのです。
マイホームは大きな財産です。ご一緒に、ご購入・建築のお手伝いをできたらと思っております